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久しぶりにハービー・山口さんとの撮影。
撮影場所は原宿にあるboy Tokyo。
boyの茂木さんに髪の毛を切ってもらった。
最初に茂木さんを紹介してくれたのもハービーさんだった。
茂木さんはその人に合う髪型を、その場でスケッチして、提案してくれる。
ロンドンでこれからの自分が見えたから、
新しい自分になりたかった。
自分でも知らない、新しい自分に、出会いたかった。
撮影のはじめに、
ハービーさんに質問された。
"今日はどんな写真がいいでしょうか?"
テーマは考えていなかった。ただ、ハービーさんに撮ってほしかった。
そして、正直に思っていることを伝えた。
"ロンドンで 自分 を取り戻したんです。
プロフィール用とか、一般的とか、普通とか・・
そういうものを全部とっぱらって、
"わたしはわたし" っていう写真を撮ってほしいです。
わたしも自由にするので、
ハービーさんも自由に、撮りたいように撮ってください。"
"わかりました。"
ハービーさんはわたしをまっすぐ見て、ちょっと笑って、頷いてくれた。
そこから、今回の撮影ははじまりました。
撮影はいつもあっという間で、
楽しく、自由で、時に実験的。
そして、素敵な瞬間を撮ってくれました。
(自分でも謎のポーズも・・笑)
お仕事をしばらくお休みしていたので、撮影自体も久しぶり。
少し緊張したり、リハビリのような感覚もありましたが、
変わろうとしていたこの瞬間を、
切り取ってくれて、嬉しかったです。
わたしはわたし。
人と違ってもいい。はみ出てもいい。
まわりと違う不安、孤独と向き合う時間。
好きと嫌いと向き合って、
自分と向き合う。
大変だけど、でも、生き方がシンプルになる。
きっと、わかってくれる人もいる。
そういえば、2年前におけら牧場の洋子さんに言われたっけ。
"どんな仕事をしたいか? がわかれば
どんな生き方をしたいか? がわかる。
そうすれば、どんな人と一緒にいたいか? もわかる。
そうすると、人生楽しいよ。助け合えるよ。" って。
その時は、考える順番が違った。
だから、どうやったらそんな風になれるのか、不安だった。
自分が人生で、何を大切にしたいか。
どんな人を、ことを、大切にしたいか。
自分を受け入れて、認めてあげること。
誰かとのあいだに生まれるなにか。
それは、やってみないと、わからない。
年齢も、国籍も、関係ないし、
でも、直感とか、感覚とか、
会った瞬間、話した瞬間にわかることもある。
誰と一緒にいる時の自分が好きか?
ワクワクしちゃう?居心地いい?
自分を解放できる?
生きるエネルギーが湧いてくる?
そして、まずは、誰かといる時、
自分がおもしろい存在でいられるように。
誰かと比べるんじゃなくて、
自分の美学をみつめて、自分自身を発見すること。
前例がなくてもいい。
わたしはわたし。
自分の人生は、自分で作ればいい。
次の撮影では、どんなことを思うんだろう?
大人だけど、ちょっと生まれ変わった気分です。
SAORI
Photo by Herbie Yamaguchi
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